*読み難そうな漢字には、ポイントを置くとポップアップで読みが出るようにしてあります。*

023: これを限りの












 あいつが死んだ。



 それを聞いた時脳の回路は空転しただ反射で電話越しの声に応対し受話器を置いたら耳障りな音がして最初に落ちた言葉は「何だそれは」だった。




 今は滑らかに削られた長方形の石の前に立ち、そこに刻まれた文字を眺めている。
 名前、生没年、冥福を祈る言葉。
 真新しい墓石。
 この世界から欠けてしまった、あいつと言う存在。



 恐らく私はこの先を、この いたみ を忘れず進むだろう。














 だから今だけは



























 ロイ視点ヒューズさん追悼。
 最初は大佐が報せを受ける場面でも書こうかと思ったんですが、何だか良い感じにまとまらずにこんなふうになりました。
 優しくて有能で家族バカな彼が好きです。とても「愛情の人」だと思います。大きな人だ。
 本当に大好きです。

(2004/04/03 UP)

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