*読み難そうな漢字には、オンマウスで読みが出るようにしてあります。*
傷跡
アレンの指が、顔の左側に大きく走る傷をゆっくりとなぞる。丁寧な、その
仕種。決して下がってはいない口角。
呪いだと自ら言いながら、愛しげにそれに触れるという事が何を示すのか、お前は分かっているのだろうか。
星は黒く
塗り潰され、左目の力は強くなった。不可解だった呪いは更に理解の領域を超えていった。
それでも僕は傷をたどる。他にマナと過ごした時間を確かめられるものは無い。
頬の辺りで
歪に途切れる感触。
「マナ」
お前が呼ぶから、私は在る。
アレンが未だマナを呼び求めているから呪いは強くなったんじゃないか、っつーか自分で呪いとか言っちゃうのも何だかなーという短文。
あと、アクマを壊せば壊すほど左目の呪いも強くなるんでなかろかとか考えてます。一応元は人間の魂ですし?
(2006/06/17 UP)
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